群馬県の学生が地域産業の活性化を担うビジネスプランを競うグランプリが、高崎商科大学を舞台に初めて開催されました。産学連携の新たな挑戦として、真摯に地域課題と向き合った一日の全貌をお届けします。
群馬県の学生が地域産業の活性化を担うビジネスプランを競う「群馬学生新規事業開発グランプリ」が、高崎商科大学を舞台に初めて開催された。産学連携の新たな挑戦として、学生たちの真剣な姿勢と独自のアイデアが光る一日となった。
今回のコンテストには県内の高校・大学から多数の応募が集まり、一次選考を通過した6チームが最終審査の舞台に立った。前橋工科大学の「Neuro-Konjac Lab」、高崎商科大学の「前田三銃士!!」「商大観光チーム」「こってり」、共愛学園前橋国際大学の「群馬県大学メディア」、そして群馬県立利根実業高等学校の「AGI」。高校生チームの健闘も光り、次世代を担う若者たちの地域への熱い関心が改めて示された。
本コンテストの最大の特徴は、アイデアを競うだけの場ではなく「営業提案書」形式での提出を課した点にある。ターゲット層の設定や収支計画まで落とし込んだ実務レベルの提案が求められ、テーマには群馬を代表する地域産業・こんにゃくと水沢うどんが設定された。株式会社荻野商店・株式会社田丸屋の2社が実際の提案先として参画し、学生たちのプランは「将来的に取り組める事業案か」という現実的な視点で審査された。
眞塩 大和さん / 前橋工科大学
提案概要
荻野商店様の製粉工程で大量廃棄される飛び粉を応用できる生体センサへ活用します。従来の医療用使い捨て電極は不燃性である点が課題でした。本事業を通し、コンニャクの生体親和性を活かし、環境負荷ゼロの導電性電極を開発します。群馬の伝統産業が、医療・研究機関の課題を解決し、医療イノベーションに繋がると考えています。
受賞者のコメント
「私自身の体験から生まれた提案が評価され、医療機器開発の夢に一歩近づけたことは大変光栄でした。コンテストを通し、アイデア提案時は誰に、何を、どう届けるか、を徹底的に考え、実現可能性で共感を得ることの大切さを深く学びました。この経験や学びを、今後の研究開発や社会貢献への挑戦に活かしていきたいです。」
根岸來夢さん、剣持瑞樹さん、江原ななかさん / 高崎商科大学
提案概要
本商品は、流行に敏感な女子高生を主要ターゲットとし、SNSでの拡散を意識した「映え」を重視している。髭やハート、唇など、個性的な形状に加え、シマシマやグラデーション等、印象的なデザインを採用することで、目に留まり、話題性を高める。更に、こんにゃく由来のマジックマンナンをコーティング剤として使用し、溶けにくくなる可能性がある。これにより撮影・共有の時間を確保し、体験価値と商品満足度の向上を図っている。
受賞者のコメント
「受賞できたことをとても嬉しく思います。チームで意見を出し合い、『溶けにくく見た目も楽しめるアイス』というアイデアを形にできたことが強みでした。準備では発表内容を分かりやすくまとめることに苦労しましたが、何度も修正し乗り越えました。今回の経験を今後の学びに活かしていきたいです。」
高橋 空良さん、山久保誠人さん / 高崎商科大学
提案概要
本事業は、田丸屋の水沢うどんを「油うどん」という新しい形で提供する夜間限定の取り組みである。一日の終わりに濃厚な味と幸福感を求める20~30代や、「うどんは軽くて物足りない」という先入観を持つ人達を主なターゲット層とする。また9時~15時まではテイクアウトにも対応し、昼と夜で水沢うどんとの異なる接点をつくりだす。濃厚で中毒性のある油うどんをきっかけに、水沢うどんの新しい認知を生み出す。
受賞者のコメント
「受賞できたことをとてもうれしく思います。チームで何度も話し合いながら、『こんなものを食べたい』という自分たちの視点を大切にしてアイデアを形にしました。その発想を評価していただけたことは大きな自信になりました。今回の経験を今後の挑戦にも活かしていきたいです。」
参加者からは「新規事業開発の難しさと楽しさを同時に実感した。顧客自身も気づいていない『潜在的なニーズ』を形にすることの大切さを学び、チームで試行錯誤を重ねることで一人では辿り着けない発想が生まれた」「受賞はならなかったものの、アイデアだけでなく金額や実現性まで考え抜くことの大切さを学んだ。それでもアイデアを形にすることへの興味はさらに強まった」などの感想が聞かれた。授業では得られない実践的な経験として、今後の学びや社会での課題解決に活かしていきたいと語ってくれた。
初開催にもかかわらず、群馬銀行の協賛、高崎商科大学・高崎商科大学短期大学部の会場・運営の全面支援、そして前橋工科大学、高崎高等学校、高崎商科大学付属高等学校の後援・協力によって円滑な実施が実現した。産学が一体となって若者の挑戦を後押しする土壌が、群馬に着実に根付きつつある。
THE GUNMA NEXTは、今後も群馬の未来を担う若者たちの挑戦の場として、継続的に開催していく予定です。この産学連携の取り組みを共に盛り上げ、学生たちの熱意を応援していただける群馬県内の企業様のご協力を広く募集しております。
「学生ならではの斬新な視点で、自社の課題に対する営業提案を受けてみたい」という企業様を大歓迎しております。次回のコンテストのテーマ協賛や、学生からの提案受け入れにご興味のある企業様は、下記よりお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらbic@thegunma.com